受け継がれる地域との絆が育む
“心通わせる”コミュニケーションのチカラ

院内から見おろすのは桜並木が美しい石神井川の流れ。
公益財団法人愛世会 愛誠病院は、板橋、王子、十条といった主要駅にほど近い立地ながら、豊かな自然に恵まれた場所にあります。

昭和27年の開院以来、地域医療の中心となってきた愛誠病院。院内には閑静な立地にふさわしい穏やかな空気が流れています。

そこには、歴史深い愛誠病院で受け継がれてきた医療者の精神と、垣根を越えたコミュニケーションの姿がありました。

「一般病棟の患者さんと精神科の患者さんと接する上での最も大きな違いは、
“正常な判断が難しい”という前提に立ってコミュニケーションをするということです。」

精神科の看護師長を務めている丸山さんは、もともと一般病棟の担当だったとのこと。
精神科に異動してきた当初は驚きと戸惑いもあったそうです。

肉体的な痛みや不調を緩和するだけでなく、患者さんの心に寄り添っていくこと。
現場ではどのような姿勢で看護が行われているのだろう。

「精神科の患者さんは心の病気が主なので、体は元気なことが多いんですよね。時には言葉が荒くなったり、暴力的になったりする場合もあり得ます。」

「そんな時でも、患者さんの話をしっかり傾聴するということがとても大切なんです。」

「心の不調というのは、一朝一夕に回復するものではありません。患者さんとのコミュニケーションを通じて、どのように『退院から社会復帰の流れを作るか』が、患者さんにとっての本当の目標になります。」

一般の患者さんが怪我や病気が治れば退院できるのに対して、
精神科の患者さんは、退院したあとの道筋を、地域や家族と連携しながら示していくのですね。

とはいえ、心の不調を抱えている精神科の患者さんは、一般の患者さんとは違うコミュニケーションの難しさがあるのでは?

「そうですね。精神科では、患者さんに対して必ず複数スタッフで対応するようにしています。患者さんから聞いた話は、スタッフのカンファレンスで共有して、患者さんの心理状態をみんなで考えています。」

「患者さんは、スタッフがしっかり向き合う姿勢を示すことで、安心したり落ち着いたりすることにつながりますが、スタッフ間がギクシャクしてしまうとコミュニケーションがうまくとれないことはもちろん、その雰囲気が患者さんにも伝わってしまうんですよ。」

心の動きが伝わってしまうのですね。

「ですから、新人の指導であっても“心から”のコミュニケーションが大事なんです。」

『広い心と、優しさでコミュニケーションしていくこと』

「スタッフにはいつもそれを話して聞かせていますし、そのような姿勢で看護できるようにチームワークを大切にしています。」

丸山さんがスタッフの方々と話されている様子を見ていて、距離感がすごく近く感じたのですが。

「普段からスタッフに優しく接して、相談しやすい環境づくりを心掛けています。そうすることで、他の職員にもその雰囲気が伝わり、今の雰囲気が作れているのだと思います。」

管理者としての垣根を越えて、普段から雰囲気づくりを意識している。
だからスタッフ同士の距離感も自然と近くなっていくのかもしれない。

「スタッフには、患者さんに対する心理的・肉体的な対応方法や、ルールをひとつずつ覚えてもらう一方で、スタッフ・患者さんを含めて“お互いの良さを認め合える人”に成長して欲しいと思っています。」

一般科(内科・外科・整形外科の混合病棟)の現場で看護師として働く新澤さんにもお話を伺いました。新澤さんは子育てをしながら働いているワーキングマザーでもあります。

「夫婦共働きで子どももまだ小さいので、24時間対応可能な託児所があることは愛誠病院を選んだ大きな理由のひとつでした。」

「保育園で子どもが急に熱を出してしまったりすることもありますが、そんな時でもすぐに相談できる環境には、本当に助けられています。」

「私以外にも子育てママは多いので、勤務を交代してもらったりとお互いにサポートしているんですよ。」

家庭生活と仕事の無理のない両立の原点には、
スタッフの皆さんの日頃のコミュニケーションとチームワークがあるのですね。

看護師長の丸山さんの言葉にもあったチームワークとスタッフ間のコミュニケーション。

では、その雰囲気の良さは、実際の看護現場でどのように活かされているのでしょうか。

「愛誠病院に入ったばかりの頃は、先輩方の話を聞いたり、仕事の仕方を見たりしながら業務を覚えていきました。」

「そんなとき、ある先輩が夜勤の時に患者さんとじっくりお話をしていたんですね。夜勤の時は比較的時間に余裕があるので、その先輩は患者さんとお話する時間を作っていたんです。」

「それを見て、『いいやり方だな』と思って真似するようになりました。」

信頼関係が何よりも大切になってくる一般病棟での高齢者看護。
患者さんの心に思いを寄せる姿勢が、先輩スタッフの工夫の発見に繋がったのだろう。

「入院して環境が変わると、認知症の患者さんは不穏になってしまうことがあるんです。」

「でも、話を傾聴しながら会話を重ねていくうちに、表情を見れば何を要求しているのか、今は不穏になっているか、いないかがわかるようになっていきました。」

コミュニケーションを重ねることで看護の精度が上がると、適切なタイミングで接することができるようになるという一例だと感じます。

「最初は介助するのに精一杯でしたが、患者さんのことを知るにつれて、配慮をしながら介助できる余裕が生まれていきました。」

「『あ、今日は調子が良さそうだから話しても大丈夫かな』とか、『今は機嫌が悪そうだな』とか、そうしたことが判断できるようになっていって。」

コミュニケーションが、新澤さんの自信を生み出したエピソードですね。

「清潔ケアをしてもらっている最中は、機嫌が悪い患者さんでも話を聞いてくれることが多いというのも発見でした(笑)。心がほぐれているというか、機嫌が悪そうなときでも柔らかい反応を示してくれることもありますね。」

「やっぱり患者さんも清潔でいたいと思っているので、体をきれいにしてあげた患者さんからは、『ありがとう』の言葉をいただけることが多いです。この仕事をしていていちばんうれしい瞬間のひとつですね」

子育てをしながら、看護師としてのスキルを着実に高めている新澤さん。
患者さんの心に寄り添う看護環境が、大きな財産になっているのだと感じます。

最後にお話をうかがった療養病棟で働く、介護士の小林さんは、前職が広告制作という異色のキャリアの持ち主。
なぜ、介護というまったく違う分野の仕事に転職したのでしょうか。

「広告の仕事をしていたときは、毎日パソコンとにらめっこが続く日々でした。」

「『もっと人と関わる仕事はないか』そう考えていたときに思い出したのが、職場の近くにあったデイサービス施設だったんです。」

その後、一念発起して専門学校で介護を学んだ小林さんは、愛誠病院の介護スタッフとして加わることに。

「介護の現場は当然専門学校時代にも経験がありましたが、療養病棟の介護はそれとはレベルが違いますね。当初はADL(日常生活動作)が非常に低い患者さんが多いことにすごく驚きました。」

教育現場と医療現場とのギャップということですね。
実際に仕事をしてみてどうでしたか?

「療養病棟で介護を受ける患者さんは、認知症を患っている方も少なくありません。そういう患者さんは、日常生活ひとつとっても毎回やり方を忘れてしまうんです。」

「たとえば排泄行為も補助するんですが、そのようなシーンで他人の手を借りるのはやはり誰でも嫌じゃないですか。もちろんそれは患者さんも同じで、補助するときに『こんなことさせて申し訳ないね』と言われることもあります。」

認知症を患っている以上、排せつの際に介助が必要となることは仕方のないことで、それが小林さんの仕事でもあります。しかし、患者さんの「申し訳ない」という言葉に対して、小林さんはそう言われること自体が不甲斐ないのだという。

「患者さんにそんな思いを抱かせてしまうこと自体が辛くて。介護の仕事は体の世話だけでなく、心のケアも必要なんだなと思い知らされますね」

「そして、私個人というより現場全体で徹底していることは、『患者さんの些細な変化も皆で共有する』ということです」そう話す小林さん。

その背景には、今でも心残りになっている、“ある失敗”がありました。

「自分で立てない寝たきりの患者さんの介護は、やり方をひとつ間違えれば怪我につながる恐れがあります。そして実際にこの療養病棟でも患者さんが転倒して怪我をしてしまったことがありました。」

「その原因のひとつは、患者さんの微妙な変化を私達が見逃していたことです。」

介護が必要な患者さんは、自分の調子や状態を正確に伝えるのが難しいことがほとんど。
小林さんは、介護スタッフ全員が患者さんの状態を把握しておく必要があると自戒を込めるように話します。

「いま、愛誠病院のスタッフは、患者さんのどんなささいな変化も常に共有しています。」

「例えば、言葉づかい一つで機嫌を損ねたり、特定のスタッフを拒絶したりすることもあります。人間ですからそんな日もあるのは仕方がないことなんですよね。」

「そんな場合も、何があったのかを共有した上で、別のスタッフが対処できるようになっています。」

医師や看護師など介護士だけでなく多職種の方々がチームで動く、介護の現場のコミュニケーションはどうなっているのだろう。

「すごく風通しがいいですね。」

「ともすれば介護と看護の連携って、お互いのやり方がぶつかり合いがちですが、チームワークで患者さんと向き合っている実感をとても強く持っています。」

「患者さんのご家族もとても話しやすくて明るい方が多いのは、そんな雰囲気を感じていただいているからかもしれませんね。」

下町情緒あふれる板橋エリアにある愛誠病院は、
古くから賑わう街を優しい眼差しで包み込んできた「地域全体のかかりつけ病院」ともいえます。

事務所やナースステーションから響くのは、明るく活発なコミュニケーションの声。
患者さんが描かれた絵画が飾られている院内には、長い時間をかけて地域と絆を育んできた場所ならではの、
やさしく気のおけない空気が満ちていると感じました。

看護・介護への真摯な姿勢の中にあるのは、患者さんとスタッフをつなぐ“優しさ”の輪。
そこで生まれるチームワークが、患者さんの安心感にも繋がっているようです。

この雰囲気を感じてみたいと思ったら、まずは会いに行ってみてもいいかもしれません。

地域の絆が受け継がれるこの場所が、医療従事者として大切なことを教えてくれるのではないでしょうか。


公益財団法人愛世会 愛誠病院

勤務地
〒173-8588 東京都板橋区加賀1-3-1

交通アクセス
都営三田線 新板橋駅 徒歩10分
埼京線 板橋駅 徒歩13分
埼京線 十条駅 徒歩10分
東上線 下板橋駅 徒歩13分

募集職種
①病棟看護師
②病棟介護士/看護助手

雇用形態
正社員

試用期間
3ヶ月

仕事内容
①看護業務(リーダー業務・フリー業務)
②介護業務(食事介助・入浴介助・おむつ交換・メッセンジャー業務)

給与
①【正看護師:初任給】月給274,500円
<内訳>
基本給:213,000円+夜勤手当:56,000円(夜勤4回)+住宅手当5,500円(非世帯主)基本給経験加算あり

【正看護師:初任給】※精神科配属の場合 月給284,500円
<内訳>
基本給:213,000円+夜勤手当:56,000円(夜勤4回)+住宅手当5,500円(非世帯主)+精神科手当10,000円

【諸手当】:夜勤手当(14,000円/回)、通勤手当(全額支給)、住宅手当(世帯主13,000円/非世帯主5,500円)、特殊勤務手当:10,000円、扶養手当18,000円(1人)、8,000円(2人目以降)

②月給203,600円~246,700円
基本給168,100円~203,700円 + 諸手当35,500円~43,000円

勤務時間
①【シフト制】日勤 09:00~17:00 / 夜勤 16:45~09:00
②【シフト制】日勤 09:00~17:00 / 夜勤 16:45~09:00

休日休暇
①年間休日 120日以上
慶弔休暇、有給休暇、育児休暇、産前産後休暇、年末年始休暇(5日)
②年間休日120日以上
慶弔休暇、有給休暇、育児休暇、産前産後休暇、年末年始休暇(5日)

待遇・福利厚生
・交通費支給
・各種保健完備(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働保険)※加入条件を満たした方
・退職金制度あり(勤続3年以上)
・独身寮完備
・24時間託児所完備

定年
60歳(65歳まで嘱託勤務可)

応募資格
①看護師免許または准看護師免許をお持ちの方
②資格経験不問

募集期間
~2019/11/30

採用予定人数
①2名
②2名

選考プロセス
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