あなたがあなたらしく働ける場所

働き方改革が進むなかで、日本でも重視されるようになってきたワークライフバランス。

育児をしながら柔軟な勤務体系で働くひと、副業をしながら様々な分野の仕事に携わるひとなど、
「ひとつの会社で、定年まで、定時勤務で」というこれまでの画一的なイメージに縛られることなく、
個人のライフスタイルに合わせて働き方も多様化しはじめています。

様々な経歴や年齢の人たちが集まり、多様性を尊重しながら自分らしく働くことができる介護施設が川崎にあります。

今回訪れたのは、社会福祉法人和楽会が運営する「特別養護老人ホームわらく桃の丘」。武蔵小杉駅・武蔵中原駅からバスで15分ほどの、閑静な住宅街を抜けた小高い場所にあります。

子どもたちが手を繋いで横断歩道を渡る姿を横目にみつつ、豆腐屋さんの角を曲がって、坂を登った先に施設のエントランスが見えてきました。

玄関チャイムを鳴らして、ガラスの自動ドアの向こうを覗くと、こちらに気付いた男性が
『暑い中、ご苦労様です!』
と笑顔で出迎えてくれました。

エントランスの大きな窓には高台からの眺めの良い景色が広がり、開放的で明るい雰囲気。

最初にお話を聞く松野さんは入職して4ヶ月目。
相手をリラックスさせるような柔らかな佇まいがとても印象的です。

未経験から介護の道に進んだという松野さんですが、すでにこの仕事にすっかり馴染んでいるよう。

「入職する前は、介護の仕事に対するイメージは良くありませんでした。
けど、働いてみたらイメージはガラッと変わった。
ここの職場は働いていて楽しいし、日々が充実しています。
利用者さんは本当に個性豊かなので楽しいです。」

世間では介護の仕事に対してネガティブなイメージを持つ方も少なくありません。
同じように感じていた松野さんが未経験から介護職に就いたのは、ひとつの縁がきっかけでした。

「僕がここで働くことになったきっかけは、和楽会の清水理事長に声をかけてもらったからです。
僕が教えているバスケットボールのスクールに清水理事長の息子さんが通っているので、専門学校を卒業する時期に
『バスケのコーチを続けながら仕事しないか?』
って声をかけてもらいました。」

松野さんの明るい笑顔からは人柄の良さがにじんでいて、入居者からも慕われていることが伺えます。
清水理事長が声をかけた理由がわかるような気がします。

「バスケを続けながら働けるのは、僕にとってすごくありがたいです。
なので、今年の春から週4日の勤務で入職させてもらいました。」

特別養護老人ホームは介護度が高い入居者が多いので、介護技術が特に必要にとされる職場。
介護未経験の松野さんが仕事を覚えるために、入職直後は職場の複数の先輩について指導を受けました。

「最初は先輩職員に帯同して介護のやり方を見せてもらいました。
うちの利用者さんは個性的だし、人間関係がすごくいいから未経験の人もやりやすい環境です。」

「排泄介助を初めて見たときは、正直、抵抗感がなかったわけではありません。
指導してくれた人にそのことを伝えたら『最初は戸惑うわよね』って話してくれました。」

疑問をひとりで抱えて、未消化のままにしておくのはいいことではありません。
質問をしやすい環境があるからこそ、松野さんのような若者が介護職として育つのでしょう。

「自分で考えて動くことも大事だけど、この仕事は勝手な判断をするのではなくて、周りのスタッフに聞くことが大事だと教わりました。
皮膚の剥離などがあるときは看護師さんに処置をお願いしたり、そういう声掛けや質問がしやすい環境なのは助かります。
わからないことは先輩に聞くようにしています。」

「僕はまだ4か月目の新人ですけど・・・この仕事って『おじいちゃん、おばあちゃんが好き』ってだけでは続かないかもしれません。
仕事として取り組んで、何かしらやりがいが感じられる人が向いていると思います。
介護をやっていくなかで、僕はこの仕事が好きになりました。」

「僕は未経験で桃の丘で介護を始めましたが、今月から実務者研修の通信講座を受け始めました。
本業はバスケですけど、いずれは介護福祉士と社会福祉士の資格を取ることを自分の目標にしています。」

未経験から介護の仕事をはじめて、自分のやりたいことと両立させながら新しい目標を見つけた松野さん。

一方、異業種からのキャリアチェンジを経て特別養護老人ホームに勤務している方もいます。
介護業界で6年目になる介護福祉士の大橋さんです。

「僕は30代後半のときに事務職から介護業界にキャリアチェンジをしました。
きっかけはいくつかありますが、父親が大病を患ったことと、勤めていた会社の経営状態が悪化していたことが直接的な理由です。」

「実務者研修の資格を取って、最初の3年は都内で訪問介護の仕事をしました。
そして、介護福祉士の資格を取得して、知人の紹介で“わらく桃の丘”に入職して、現在は相談員として働いています。」

相談員はご家族、関係機関へ、利用者の特別養護老人ホームでの生活ぶりを伝えるいわば橋渡し役も担っています。
様々な方をつなぐ仕事だからこそやりがいも大きく、特にわらく桃の丘は一般的な施設のイメージとは異なり刺激的とのこと。

「うちの施設に限らず、特別養護老人ホームって病院みたいな場所をイメージしているひとが多いはずです。
けど、うちの施設はそうではなくて、ワンフロアが村のようになっています。
人が集うことで社会性が発揮されたり、和やかな時間を過ごしたり、もめ事が起きたりします。毎日飽きないですよ。」

「社会性が発揮されるというのは、例えば、いつもいい雰囲気を作ってくれる利用者さんがいます。
その方は認知症が進んでいて言葉はないのですが、その人が居るだけで場の雰囲気が良くなります。その様子を見て
『すごい人だなぁ』
『どんな人生を歩んでこられたんだろう」
って職員同士で話すこともあります。』

認知症などの症状が進んでいたとしても、その人が人生で積み重ねてきたものは消えることはなく、むしろ色濃く表れます。
人が集う場所だからこそ、隠れた社会性や人間性がより鮮明になるのではないでしょうか。

認知症を患った方にとっても、人との関わりは欠かせないのだと再認識させられます。


「ここで働く前は訪問介護の仕事をしていました。
利用者様の自宅に訪問すると、朝から晩まで誰とも話すこともなく、自宅でひとり過ごしていて、ときどき家族がご飯を置いて帰っていく。そんな様子を見てきました。
だから、『自宅が一番』『施設に入れるのは可哀想』という風潮がありますが、実際にはどうなのか疑問です。」

訪問介護と施設での介護の両方を経験している大橋さんだからこそ抱く葛藤。
入居者のために、ご家族のために、施設の環境づくりや密な連携は欠かせないといいます。

「利用者さんの行動を抑制することは法律で禁止されています。転倒のリスクがあったとしても、自由に過ごして頂ける環境をつくるために私たちは日々奮闘しています。
そして、なによりもご家族の理解を得ることが必要です。」

「うちの医務の看護主任はケアマネも経験しているので、ご家族に対する連絡や情報提供を率先してやってくれます。
良いことがあった時も、悪いことがあった時も。
ご家族には積極的に情報を伝えていくことを僕も心がけています。」

施設から連絡があると「なにか悪いことが起きたのではないか?」と身構えてしまうご家族も多いはず。
こまめに連絡をくれるような関係の積み重ねが、施設への信頼につながるのでしょう。

「まだまだ改善すべき部分もありますが、ここなら自分の親を安心して預けられます。
外部から来たケアマネさんが『桃の丘さんは雰囲気がいいですね』
と言ってもらえた時は嬉しかったですね。」

わらく桃の丘で様々な方と関わるなかで、大橋さん自身の価値観や人生観にも変化も感じているといいます。
それもまた大きなやりがいのひとつだと語ってくれました。

「この仕事のやりがいは、お給料をもらいながら人生を学べることです。
自分の人生について、整理がつかないような出来事や想いって、誰しもが抱えていると思います。
けど、そういうものと向き合ったひと、向き合おうとしている人の方が、介護の仕事にやりがいを感じられるはずです。
ひと言でいうと、
『自分の身の回りの整理がついているひと』
の方が介護に向いています。」

「僕はこの仕事をはじめてから自分の親に対する考えが変わったり、死生観を揺さぶられるような経験をしました。
すぐに答えが出ることではありませんが、そういう経験は自分の人生を豊かにしてくれる気がしています。」

おふたりのお話を伺っていると、働いている方もとても充実していることが伝わってきます。
入居者と働いている方双方にとって理想的ともいえるこの環境は、どのようにして生まれたのでしょうか。
穏やかな物腰が印象的な施設長の稲垣さんに伺いました。

「“わらく桃の丘”は2013年に設立して今年で7年目です。私自身は入職して30年ほどになります。
当法人の初代理事長は地域との繋がりを大事にしてきましたので、
「わらく桃の丘」でも地域のNPO法人さんと公園の整備活動に取り組んだり、近くの神社の夏祭りや秋祭りにも参加させてもらったり、
一緒にやれることを探りながら地域と関わるようにしています。」

特別養護老人ホームというと、もっと人里を離れた場所にあるイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
「わらく桃の丘」が街の中に溶け込んでいるのは、立地やハード面だけではなく、地域との繋がり作りを大切にしてきたからだと感じます。

「地域と繋がりをもつことは利用者さんにも、職員にも、さまざまな面で良い効果をもたらします。
なにより、特別養護老人ホームという場所を知ってもらうきっかけになります。」

「今はどこの施設も介護職員が不足していて、私どもの施設も例に漏れず、介護士の人材不足に悩まされています。
どうすれば人が集まるのかを考えてみると、職業というものは“憧れ”がないと人が集まらないように思います。
いま、介護の仕事は“憧れ”どころか、ニュースなどでネガティブな情報ばかりが流されています。
とても残念な状況です。」

「仕事への印象を変えるためには
“知ってもらうこと”
を施設の側から取り組まなければなりません。
そのひとつとして、地域の人と積極的に関わって、施設で働いている我々を知ってもらうことが必要だと思っています。
憧れてもらえるかはわかりませんが
『なんかいいな』
と思ってもらうきっかけが必要です。」

地域との繋がりを大切にすることで
“施設を知ってもらう”だけでなく、
“そこで働く人を知ってもらう”ことが、
介護の人材不足の解決にもつながります。

この仕事を長く続けてこられた稲垣さん自身も、憧れを感じる人との出会いがありました。

「私がこの仕事をはじめたときに指導してくれた先輩が、私にとって憧れを感じる人でした。
介護に対する情熱だけでなく、人の話を聞くことをとても大事にしていました。
その姿勢から多くのことを学ばせてもらいました」

「30年ほどこの法人に勤めてきて、介護の仕事で大事なのは人の話を聞くことに尽きると感じています。
利用者さんに対しても、スタッフに対しても必要なことです。
私もその先輩に色んな話を聞いてもらいました。」

「長く勤めてきたなかで、仕事に悩んだ時期もあったんです。
例えば、職員同士の考え方の違いを調整することができず、寝られないくらい悩んだこともありました。
あの時、理事長に相談をして、解決をするために組織として動いてくれたから私は辞めずに済みました。
話を聞いてくれる体制があるだけでなく、組織として対応してくれたおかげです。」

「話を聞いてもらうことで私自身も助けられてきたので、私もスタッフに対してそうでありたいと思っています。」


ひとりひとりの声に耳を傾けてくれる環境だからこそ、自分自身も同じように周りに接することができる。
相手に合わせて柔軟かつ適切な対応ができるのもこの姿勢があるからこそでしょう。

現在募集している介護士と看護士でも、その方の年齢やキャリアに合わせて個性を尊重していきたいとのこと。

「介護士に関しては、介護の資格や経験がなくても入職後に研修や資格取得をサポートする制度を用意しています。
最終学歴が中学校卒業でも、介護の資格なら取ることができます。
そして、定年の65歳まで長くやっていける仕事です。現場の私たちとしても、働くひとの年齢は問いません。
うちの法人は施設だけでなく在宅介護にも力を入れているので、自分が働きやすい方法を見つけてもらえると思います。」

「看護師の募集については、セカンドキャリアとして働こうとしている方に特に働いて頂きやすい環境だと思います。
子育てしながら働いてもらう方法もありますし、子育てなどを終えたひとも歓迎しています。
働き方の組み立ては柔軟に対応したいと清水理事長もおっしゃっています。
パートや時短勤務でもかまいません。一緒に働いてくれる仲間を募集しています。」

わらく桃の丘では入居者はもちろん、スタッフひとりひとりと実直に向き合いながら、働きやすい環境を築いてきました。

バスケットボールのコーチを続けながら、介護の仕事に新しい目標を見つけた松野さん。

事務職から介護職にキャリアチェンジをして、人生の奥行きや仕事のやりがいを感じる大橋さん。

法人に30年勤めてきたからこそ、周りの声に耳を傾けることが何よりも大事だと教えてくれた稲垣さん。

様々なひとが集まり、互いに尊重し合うのがわらく桃の丘の特徴であり魅力です。

セカンドキャリアを考えている方や、他業界からのキャリアチェンジを考えている方まで。
ここなら自分らしい働き方がきっと見つかるはずです。


社会福祉法人和楽会 川崎市特別養護老人ホームわらく桃の丘

勤務地
〒216-0041
神奈川県川崎市宮前区野川本町3-17-3

交通アクセス
JR南武線 武蔵中原駅 バス9分徒歩2分
東急田園都市線 宮前平駅 バス15分徒歩2分

募集職種
①看護師、准看護師
②介護職員・ヘルパー2級・介護職員基礎研修資格

雇用形態
正職員
※非常勤職員随時募集しています。

仕事内容
特養入居者の介護業務全般

給与
①【正看護師】月額22万円~、【准看護師】月額20万円~
②【介護職員】月額22万円以上(夜勤手当含む)

勤務時間
①【シフト制】(日勤)9:00~18:00
②【シフト制】(日勤)8:00~17:00、10:00~19:00、10:30~19:30、(夜勤)17:15~10:15

休日休暇
月10日休み、育児休業制度、介護休業制度有り

待遇・福利厚生
・交通費全額支給
・賞与年2回(昨年度実績4.0ヶ月)
・昇給年1回
・退職共済制度
・社会保険完備(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働保険)
・制服貸与
・介護職員処遇改善費(昨年度実績年間20~35万円支給)

応募資格
①看護師免許または准看護師免許をお持ちの方
②介護福祉士・ヘルパー2級・介護職員基礎研修資格をお持ちの方
※非常勤職員も随時募集しています。

募集期間
~2019/11/30

採用予定人数
① 1名
② 3名

選考プロセス
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社会福祉法人和楽会 川崎市特別養護老人ホーム わらく桃の丘