地域福祉を支える
「開かれたよろず相談所」へ

日常生活に見守りや介護を必要とする方が入居する特別養護老人ホーム。

兄弟や親あるいは自分も含め、誰もが当事者として関わる可能性があるにも関わらず、どのような場所なのか馴染みが薄く、
もしかしたら「人里を離れた静かな場所」というイメージを持つ人も多いかもしれません。

そのようなイメージとは対照的に、地域と繋がり多くの人が集う特別養護老人ホームがあります。

都内からもほど近い閑静な住宅街。

JR横須賀線の新川崎駅から徒歩10分ほどの場所にある「特別養護老人ホーム夢見ヶ崎」です。

緩やかな坂をのぼって敷地内に入ると、目に入るのが高さ10メートルほどの七夕飾りやお神輿が。
花壇には色とりどりの花が咲いていて、なんだか明るい雰囲気です。

「暑い中、よく来てくださいました。どうぞどうぞ。」

玄関を入って受け付けであいさつをすると、事務室の奥から笑顔で出迎えてくれたのは、夢見ヶ崎の施設長兼法人理事長の清水さんです。

ここは特別養護老人ホームだけでなく、地域包括支援センターやデイサービスも運営する高齢者総合福祉施設。
施設を運営する社会福祉法人和楽会は、川崎市のモデル事業や先駆的な取り組みを数多く行っている老舗の社会福祉法人です。

「うちの法人は1988年5月に設立して、今年で31年目になります。
「生活」という基本的な視点から、施設を利用される高齢者が安心して快適な時間と空間を過ごしていただき、安寧な生活が送れるよう努力してまいりました。

「現在は3カ所の施設で特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービス、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターの事業を展開しています。
夢見ヶ崎は2000年に設立をして19年目です。」

介護保険制度がはじまったのが2000年。
日本が超高齢化社会に向かうなかで、高齢者への介護・福祉の必要性に応じる形で和楽会も展開していったことがうかがえます。

「私は大学を出て流通系のサラリーマンをしていましたが、父の跡を継いで3代目の理事長になりました。
初代理事長は私の祖父です。
私の家はもともと、この土地で藍染をやっていましたので、地域との繋がりがありました。
私は民生委員活動をする父や祖父の姿を見て育ちました。
『和楽』とは『和をもって尊とし、愛(藍)情をもって日々を楽しく』という、
藍染めの伝統技術を守ってきた初代理事長の信条がこめられています。」

清水さんのお話を伺っている間も、玄関ホールの方からは賑やかな笑い声が。
一般的にイメージする特別養護老人ホームとは違い、人の出入りが多く、明るく賑やかな雰囲気を感じます。

「特別養護老人ホームのような施設は、田舎の山奥にポツンとある様子をイメージされるかもしれませんが、うちは街の中にある施設です。
街の『よろず相談所』のようなものでしょうか。
夢見ヶ崎は開設して20年の歴史のなかで、地域と共生する施設として地域に貢献してきました。」

「今は元気に暮らしているひとでも、突然介護が必要になることがあります。
この地域には古い公営住宅があるので、その中で孤立してしまう高齢者も少なくありません。」

訪問したらゴミ屋敷のなかで動けなくなっていたというケースもあるそうです。
そういう時に対応するのが地域包括支援センター。
第一段階として援助の道筋を見つけていく役割を担うとのこと。

「施設の中だけで完結するのではなく、この地域の福祉全般の相談事にのれるような法人でありたいと思っています。
例えば、災害時に取り残されるひとを出さないために、夢見ヶ崎の地域包括支援センターが中心になって地域のドクターやヘルパーステーションとのネットワークを作りました。
災害時に『ここに行けば水や食べ物がもらえる』という情報を共有する取り組みです。
この取り組みは一例にすぎませんが、地域のなかで困っていることがあればお手伝いをしているんです。」

施設だけで完結するのではなく、この地域全体の福祉に取り組んでいる夢見ヶ崎。
福祉避難所として指定されていることからも川崎市からの信頼の厚さが伺えます。

地域全体を含め支えているのが夢見ヶ崎の特徴のひとつであり、働く方にとっても大きなやりがいを感じられる部分ではないでしょうか。

「高齢者施設で働くひとのキャリアには、色んなパターンがあると思います。
うちの法人は子育てしながら働いてもらうこともできるし、セカンドキャリアとして働いてもらうこともできますよ。」

「例えば、看護師さんの場合には大きい病院でバリバリ働きたいひともいますが、子育てや介護などと両立しながら働きたいひとも多いはずです。
うちのような福祉施設で働く看護師さんたちを見ていると、子育てを終えてからの次のキャリアとして働いているひとが多いです。」

「できれば正社員として働いてほしいですが、働き方の組み立ては法人側としてもいろいろ考えるつもりです。
パートや時短勤務でもかまいません。」

「うちの施設には3人の子育てをしながら働いている人もいます。
産休育休などの制度を目いっぱい使ってもらっていいし、法人として安心して働ける環境を作っていきたいです。」

子育てとキャリアを両立させるためには、個人の努力だけでは解決できない場合があることはご存じの通り。

法律や制度が整っていても、企業風土や職場環境が整っていなければ、働き続けることのハードルは高いままです。
制度と風土、その両方が夢見ヶ崎には揃っていると言えるでしょう。

「利用者さんは80~90代のひとが多いので、その人たちは『産めよ育てよ』の世代を生きてきた方たちです。
僕から見ていると、子育てを経験した女性同士には目に見えない連帯がある気がします。
子育ての経験を大いに仕事に生かしてもらいたいです。」

子育てをキャリアのブランクにするのではなく、逆にその経験を活かしていける。
それが実現できる稀有な環境がここにはあります。

また、特別養護老人ホームでの看護師の仕事は、利用者の健康管理や医療的処置が中心的な業務。
しかし、夢見ヶ崎ではそれだけに留まりません。

「特別養護老人ホームの利用者さんのなかには、胃ろうや吸引をはじめとする医療的な処置が必要な方もいるため、利用者さんの健康管理や医療的処置は看護師の役割です。
そして、地域の医療機関との連携も看護師の大事な役割です。」

「いま働いている看護師は施設の近隣に住んでいるひとが多いので、この地域の医療情報に詳しいので助かっています。」

外部と施設の橋渡し役も担うことで、より地域とのつながりを感じられるのも看護師の仕事の魅力のひとつ。

病院で働いていた看護師にとって、福祉施設ではどこまでが看護師の業務なのかが気になるポイントです。
夢見ヶ崎では看護師と介護士の業務のすみ分けは明確にしています。

「看護師と介護士の業務の違いについて。
例えば排せつや入浴は介護士(ケアワーカー)がやる仕事ですが、排せつに浣腸が必要な時は、医療行為になるので看護師に対応してもらいます。
そのあたりの線引きは明確にしています。」

「どちらの職種にも共通するのは『人柄重視』ということです。
協調性がある人に来てほしいし、看護や介護ってコミュニケーションがしっかりしていないと難しいので、ひとに興味が持てない人は難しいかもしれません。」

「うちの法人ではワークライフバランスを重視した雇用の枠組みを作っています。
例えばスポーツや演劇や音楽活動など、自分の夢を追いかけている人が介護の仕事をして食べていけるように、資格取得を後押ししながら働いてもらいたいなと思っています。」

「私はこの仕事が好きなので、うちの法人で働いているひとにも仕事を好きになってほしい。
みずみずしいアイディアがほしいし、創造性がある人に来てほしいと思っています。」

入居者だけでなく、スタッフ同士も支え合う。
そんな和楽会の風土を実際に現場で体感しているのが介護福祉士の田中さん。

田中さんは法人内のデイサービスやショートステイでの勤務を経て、夢見ヶ崎の相談員として勤務されています。

「僕は現在、夢見ヶ崎の相談員として働いています。
法人内に3カ所の特別養護老人ホームがあって、夢見ヶ崎のスタッフはここで長く働いている人が多いです。
僕は入職して16年目なので、うちの法人のなかでは中堅です。」

16年間働いている田中さんでも中堅なんだそうです。
世間では「介護職員は入れ替わりが早い」と聞きますが、長く働き続けられる方には共通点があるといいます。

「長く働いているスタッフが多いので『施設愛』があるのが特徴かもしれません。
長く働いている人の介護を見ていると『気づき』がすごいです。
介護する側の都合ではなく、入居者の視点で捉えているので対応が的確で、とにかく早い。」

「利用者さんひとりひとりをみて介護を実践することは大事なことです。
夢見ヶ崎ではそれができています。」

「一番若いスタッフは26歳くらいで、彼女は高校を出てからここでずっと働いてくれています。
ここは介護職がスキルアップできる職場だと思うし、相性が合えば長く働ける環境です。」

スタッフが『施設愛』を感じて働く職場だからこそ、利用者への対応も自然と良くなるもの。
利用者のみならずご家族からの信頼も厚いのもうなずけます。

「この間、家族会を開催したら30名近い人が来てくれて驚きました。
この施設は駅からも近いし、入居者の家族さんがよく面会に来てくださいます。」

田中さんは特別養護老人ホームだけでなく、これまでデイサービスやショートステイも担当。
和楽会内のさまざまな職場を経験してきたなかで、組織としてのサポートを強く感じているといいます。

「自分だけでは解決できない問題が起きたときに、組織として対応してくれたおかげで解決することができました。
職員同士の横のつながりでは解決できないことを、縦の繋がりで組織として動いてくれるのはありがたいです。」

「僕はもともと人前で話すのが苦手なタイプでしたが、ここで働いていて、いつのまにか自分の殻をやぶることができました。
普段は笑わない利用者さんが、僕がくだらないことをすると笑ってくれて、そういう時は本当に嬉しいです。
『よっしゃ!笑わしたぞ!』って。
そういう瞬間にやりがいを感じます」

問題の解決を現場に任せるだけでなく、組織として対処する土壌があるから安心して働ける。
そして、自分の殻を破って成長できることはこの仕事の大きな魅力のひとつでしょう。

「介護ってひとりではできないので、チームプレーです。
周りの人とうまく協調していこうとする姿勢は大事なことだし、そういう人に来ていただきたいと思います。」

ここにはたくさんの「繋がり」があります。

「施設愛」がスタッフとご家族を繋ぎ、
「子育ての経験への共感」がスタッフと利用者を繋ぐ。

そして「災害への対策」が施設と医療機関と行政を繋いで、地域のひとびとを支えます。

19年の間に紡いだ「繋がり」の真ん中に、夢見ヶ崎という場所があります。

ここだからできる。ここにしかない。

福祉に関わる最初の入り口であり、要でもある夢見ヶ崎。
いち福祉施設という枠を越えて、地域における重要な存在になっていることを感じました。

地域と繋がっているから長く働ける。
そんなつながりがここにはあるのだと思います。


社会福祉法人和楽会 川崎市特別養護老人ホーム 夢見ヶ崎

勤務地
〒212-0055
神奈川県川崎市幸区南加瀬1-7-14

交通アクセス
湘南新宿ライン線 新川崎駅 徒歩12分

募集職種
①看護師、准看護師
②介護福祉士・ヘルパー2級・介護職員基礎研修資格

雇用形態
正職員
※非常勤職員随時募集しています。

仕事内容
特養入居者の介護業務全般

給与
①【正看護師】月額22万円~、【准看護師】月額20万円~
②【介護職員】月額22万円以上(夜勤手当含む)

勤務時間
①【シフト制】(日勤)9:00~18:00
②【シフト制】(日勤)8:00~17:00、10:00~19:00、10:30~19:30、(夜勤)17:15~10:15

休日休暇
月10日休み、育児休業制度、介護休業制度有り

待遇・福利厚生
・交通費全額支給
・賞与年2回(昨年度実績4.0ヶ月)
・昇給年1回
・退職共済制度
・社会保険完備(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働保険)
・制服貸与
・介護職員処遇改善費(昨年度実績年間20~35万円支給)

応募資格
①看護師免許または准看護師免許をお持ちの方
②介護福祉士・ヘルパー2級・介護職員基礎研修資格をお持ちの方
※非常勤職員も随時募集しています。

募集期間
~2019/11/30

採用予定人数
① 1名
② 3名

選考プロセス
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