昨日よりも笑顔が増えていくのは
今日をつくる環境が整っているから
【ツクイ(千葉西エリア)】
高齢者の方々が日帰りで、食事や入浴、レクリエーション、機能訓練等を受けられるデイサービス。
当初は、利用する人々の孤立感の解消や、家族の介護負担の軽減を目的として設立されていました。
しかし現在、積極的に機能訓練やリハビリテーションを行うなど、日々の生活向上への目的意識を持って運営する事業者が増えています。
その動きを積極的に推し進めている株式会社ツクイ(以下、ツクイ)の中でも、特に意欲的にサービスを展開している千葉西エリアを訪れました。
今回、訪れたのは千葉西エリア9店舗のうちのひとつ、ツクイ船橋三咲。
新京成線が結ぶ松戸と津田沼のちょうど中間地点のエリアです。
三咲駅で降りてから、東へ歩くこと約2分。
新興住宅地の中に、ツクイ船橋三咲はありました。
ツクイの福祉サービスについて調べてみると、それぞれの店舗で掲げている得意領域が大きく異なるようです。
早速、その理由と担当エリア内での取り組みについて、千葉圏千葉西エリアのエリアマネージャーを務める五十嵐さんに伺ってみました。
「ツクイのデイサービスの特徴は、エリアマネージャーはもちろん、各施設長に大きく裁量権を与えていること」
「だから、地域の特性などの条件をよく考えた上で、その施設ならではの得意分野や方針を定めることができます。
ここツクイ船橋三咲では、機能訓練を最大の特徴にしています」
現在、ツクイは全国で699事業所の福祉施設を運営し、そのうち、デイサービスは521事業所数の規模にまで成長(令和2年2月時点)
そのそれぞれが個性的な得意分野をもっているのです。
千葉西エリアは、船橋市に5店舗、市川市に1店舗、浦安市に1店舗、松戸市に1店舗、白井市に1店舗の体制で運営。
五十嵐さんが統括するこのエリア全体の特徴は、一体どのようなものなのでしょうか。
「ツクイ全社の方針でもあるのですが、国が推進をしている地域包括ケアシステムの実現を第一に考えています」
「一例として、船橋市が主催しているケアの事例発表会では、当社がまとめ役。
船橋市内でデイサービスを運営する事業者様が何社も参加し、毎年200名以上の方々が来られます」
「地域に対して福祉関係職が横のつながりを持ち、互いに顔が見える関係を構築する取り組みを進めてきました」
聞けば、船橋市内だけでもデイサービスの数は150以上。
この激戦区でナンバーワンの存在を目指し、五十嵐さんは機能訓練の充実をテーマに掲げました。
「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の採用に力を入れているため、より専門的な機能訓練を実施できることが強みです。
その中でも、日常生活動作の維持向上については、さらに強化していく予定です」
調理をする。
洗濯物を干す。
階段を上がる。
日常のちょっとした動作が、ほんの少しできるようになるだけでも、高齢者の方やご家族にとっては、大きな喜び。
実際に、「できるようになった」と回復に結び付く事例も増えているようです。
「私がツクイに入った理由は、これからは高齢者が増えて介護の時代が来ると考えたから」
「資格を取り、現場に入って感じた最大の喜びは、お客様の体や心の状態が目に見えて良くなることです」
「以来、もっと専門性を高めたいと勉強し、現場でがんばっていたら、いつの間にかマネージメントする立場になっていました」
元は舞台俳優としてセミプロ以上のレベルにまで到達していた五十嵐さん。
それでもプロになるのは厳しい道のりだったそうで、夢を追うのをやめ、介護の道を選んだそうです。
現場に入ってみると技術追求も楽しく、がんばったことがダイレクトに返ってくることで、五十嵐さんは介護の仕事をさらに好きになり、誇りを持つようになっていきました。
しかし、そんな五十嵐さんにも払拭したい問題があるそうです。
「介護の仕事をしていると話すと、たまに『大変な仕事ですね』『きつい仕事ですね』と、どこか同情的な目を向けられることがあります。私はこの状況を変えていきたい」
「そのためには、もっと介護の仕事について身近な地域の方々にお知らせしていかなければなりません」
「地域包括ケアシステムにおける課題とも一致しますが、もっと地域の方々とのふれあいを増やしていきたいです」
「その思いから、以前、所長をしていた事業所では塾やそろばん教室などにスペースを提供もしたこともあるんですよ」
さまざまなチャレンジからツクイの介護の質を向上させていくと話す五十嵐さんに、入職する人に求めるスキルについて質問してみました。
「何かひとつと言われたら、迷わず人間性と答えます」
「人と対する仕事だからこそ、最終的に評価されるのは、スタッフそれぞれの性格や行動そのもの」
「対して、技術は仕事をしながらでも学べますし、質問すれば先輩が答えてくれる体制は整えています」
目の前の人が考えていることをダイレクトに分かる人は、どこにもいません。
しかし、思いやり、コミュニケーションを交わすことはできます。
人の心がつながる仕事だからこそ、人間性が最も大切とのことでした。
その五十嵐さんの思いをまさに現場で体現しているのが、介護職の大井さんです。
とにかく笑顔が明るく声もクリア。
話をしていると、こちらまで心がうきうきしてきます。
そんな大井さんですが、以前は日本代表として国際大会に出るほどの空手の選手だったそうです。
どうして、介護の道を目指したのでしょうか。
「大学に空手の推薦で入ったのですが、ケガをしてしまって」
「復帰の道を模索しましたが、どうしてもかなわず、競技をやめなければなりませんでした」
「落ち込んでいた私に声をかけてくれたのが、看護士だった母。介護という道もあるよと勧めてくれたのです」
当時はまだ新しい資格だった「介護福祉士」という資格の存在を知った大井さん。
とにかく現場に飛び込んでみたい気持ちを抑えて専門学校に通い、23歳の時に資格を取得したそうです。
「ずっとがんばってきた道を挫折したわけですから、働くならしっかりとやりたかったんです。性格的には、パッと飛び込みたいタイプなんですけどね」
とにかく笑顔が素敵な大井さんですが、介護の現場に入ってからは、スポーツ経験者ならではの負けん気も発揮。
昨日より今日、今日より明日と、一生懸命がんばってきたそうです。
「最初は介護老人保健施設(以下、老健)に入所しました。不慣れな頃は、何回も怒られましたね。ご利用者様にも、ご家族にも、先輩にも」
「でも、どうにかするんだと毎日考え、次の日に改良して、ということを繰り返していき、3年目の頃には介護の仕事の楽しさを感じるようになっていました」
老健で充実した日々を過ごしていた大井さんですが、変化が訪れます。
それは、女性ならではのもの。
結婚、出産、育児というライフステージの変化でした。
「結婚するまでは老健で夜勤もこなしていました。でも、子どもができてから落ち着くまでは仕事から離れるしかなかったのです」
「子育てが一段落したことで狭間のデイサービスに復職し、そこで7年働きました。ツクイ船橋三咲に移ったのは2018年の11月です」
聞けば、新しい施設、徒歩圏、給与面など、さまざまな「働く条件」が良くなるため、転職を決意した模様。
それでは、「働く内容や環境」は、どう変化したのでしょうか。
「実は、転職前の段階では現場についてそれほど考えていませんでした。
仕事内容に大きな差はないだろうから、入ってからがんばって馴染めばよいと思っていたのです」
「でも、実際にツクイで働き始めてみると、施設の運営方針によってここまで働く意識が変わるんだとびっくりしました」
最も気に入ったところは、試行錯誤できる環境があることと答える大井さん。
ツクイ船橋三咲は2018年10月の新設。
施設の立ち上げを経験できたことは大きな財産と話してくれましたが、それだけではなく、千葉西エリアのツクイは働きやすいといいます。
一体、どういうことでしょうか。
「課題ができても、みんなで一緒に考えて工夫できるところに働きがいを感じます」
「数か月前に、椅子に引っかかって転んでしまったお客様がおられました。
あってはならないことですから、スタッフ一同落ち込みましたが、すぐに対策を考えたのです」
インカムを付けるなどたくさんの案が出た中でみんなで決めたのは、時間帯で持ち場制のフォーメーションを組むこと。
特に帰宅前のそわそわしてしまう時間は、細かく持ち場の担当を設定したそうです。
「それ以来、事故は起きていません。普通の会社だったらマニュアルがあり、それを改定していくことには相当な手間がかかるはず」
「でも、ツクイの場合は施設に応じた対処方法をスタッフ自らでスピーディーに生み出していけます」
独自の工夫は、事業所内の随所に見ることができますが、その中でも大井さんにとって思い出深いものは、2019年11月に行われた開所一周年イベントだったそうです。
「責任者に抜擢され、タイムテーブルを組んだり、関係各所に連絡を取るなど大忙しでした」
「でも、当日は豪華なお弁当やスタッフの出し物、所長の発案で呼んだ猿回しなどのすべてが大好評。
お客様やスタッフのたくさんの笑顔を見て、心から幸せだなと思えたのです」
「きちんとした仕事でご満足いただくことは当然ですが、このような楽しむ工夫を盛り込んでいけることに、プロとしての誇りとやりがいを感じています」
介護福祉士の資格を取得して16年。
中堅として仕事にも慣れていた大井さんでしたが、まだまだ成長できると、日々がんばって仕事に打ち込んでいます。
「みんなで力を合わせて工夫していくという職場の雰囲気が、私に最高に合っていると感じます」
「最初はデイなんてイヤだとおっしゃられた方が、どんどん笑顔になっていき、通う日数が増えたりすると、みんなが『やったね!』という雰囲気に」
「お送りする時に、楽しそうに帰っていかれると、私もうれしい。一日を楽しく終われる充実感は、なかなか味わえないものですから」
デイサービスは過ごす家があり、あくまでも家の延長で、そこで充実した時間を過ごしてもらうために努力を積み重ねている大井さん。
もっとお客様やスタッフの笑顔が増えるようにこれからもがんばります、と満面の笑顔で話してくれました。
女性ならではのライフステージの変化によってツクイ船橋三咲を職場にした、もう一人の女性がおられました。
穏やかな笑顔と話し方が印象的な看護師の野口さんです。
野口さんは、急性期、慢性期、療養型の病棟など、看護士としてあらゆる経験を積み上げていく中で、出産と子育ての時期が訪れたといいます。
「大きめの病院には託児所が併設されているところが多く、子どもが小さい頃も看護師として働くことができました」
「でも、その託児所は未就学児童のみの受け入れ。子どもが小学校に上がると、逆に働きづらくなってしまったのです」
大好きな看護の仕事を続けるために野口さんがたどりついたのが、ツクイのデイサービスという職場。
当初は習志野台で働いていましたが、駿河台のデイサービスを経て、家から近い三咲に勤めることになったそうです。
これまで経験してきた病棟とは異なる環境に身を置いた野口さんに、デイサービスの看護の特徴について話していただきました。
「まず、判断を自分一人で行わなければならないことが大きな特徴です」
「病棟の時は医師の先生や仲間もいますし、検査をするにも設備があります」
「でも、デイサービスは比較的健康な方が日中に過ごされる施設。
当直はたいてい看護師が1人か2人なので、何かあった時に実力が問われます」
朝、お客様が来られてからすることは、検温などの基礎検査。
その結果から、お風呂に入ってよいか、運動をしてもよいかなどの判断を、すべてのお客様に対して行うことが一日の最初の仕事。
「飲み薬や湿布などもすべて朝の段階で預かり、最適な時間に対応します」
「検査の後はお風呂やレクリエーション、そして昼食となりますから、かなりタイトなスケジュール。
一般的に思われているほど、ゆっくりできる職場ではないと思います」
それでも、デイサービスの仕事は楽しいと話す野口さん。
一体、どのようなことがやりがいになっているのでしょうか。
「何よりも、行ったことの結果が目に見えて分かることには大きなやりがいを感じます」
「だから、前にも増して勉強しようと思うようになりました。そうすることでお客様の笑顔の数も増え、帰宅される時にもご満足いただけるのですから」
自らのレベルアップが仕事に直結する環境。
それは、医療や介護の現場だけではなく、すべての働く人が望むこと。
野口さんが仕事をする上で大切にしていることについても聞いてみました。
「何よりも安全に気を配っています。楽しいことも、うれしいことも、安全があってこそ」
「介護士さんは自宅までお送りされ、ご家族ともコミュニケーションを取れますが、私たち看護師はたいてい事業所の玄関でお送りします」
「ですから、そこで笑顔になっておられると、今日も安全に楽しく過ごしていただけたと達成感で満たされます」
介護職の大井さんと同じく、看護師の野口さんもお客様の滞在時にどれだけベストを尽くせたかが帰宅時に見えて、それこそがやりがいと話しています。
いまツクイ船橋三咲の看護領域をけん引する野口さんですが、若い頃には苦労もされたとのこと。
「新人の頃は、がんばってもできないことがあり、そのたびにめそめそしていました」
「でも、ある日、先輩から『黙って悩んでいても、私には分からないんだから、はっきり言いなさいよ』と叱られて気付いたのです」
「そうか、私は分かってもらえる努力をしていなかったって。それ以来、たとえ怒られても、分からないことを伝えられるようになりました」
この原体験は野口さんにとって、とても大切なことだったようで、以来、先輩として教える立場の時は、後輩に分からないことをきちんと話すようにと伝えているそうです。
「安全に1日を過ごしてもらうことが、デイサービスに勤める看護師の役目」
「ですから、時には厳しく指導することもあります。
でも、私が新人の時に経験したように、それは一緒に仕事をしようという思いがあるからこそできること」
「たとえ経験が浅くてもやる気があればどんどん成長できます。そのような職場環境は整っていると思います」
最後に、ツクイ船橋三咲に来て、一番うれしかったことを野口さんに聞いてみました。
「少し認知症の方なので名前は覚えていただけないのですが、毎日、こつこつと接していく中で、私の顔を見るとぱっと笑顔になられた瞬間がありました。
私という存在を認めてもらえたような気がして」
「こんな経験はデイサービスだからこそと思います。介護士さんが心配せずに働けるような土台をつくることが、私の仕事。
その行動のひとつひとつが、お客様の笑顔に結びついていると実感できる仕事です」
エリアマネージャーの五十嵐さんが話した「機能訓練を特徴にする」という方針は、ただ科学的にお客様を良くするという側面だけではなく、大井さんや野口さんのようなスタッフたちがいきいきと働ける職場環境あって、初めて実現し、満足してもらえるもの。
人と対する仕事だからこそ、何よりも人間性と、仕事に対して真摯であることを大切に。
ツクイ船橋三咲で働くためには、最も必要なことです。
一人ひとりのがんばりが常に横でつながる仲間がいることでチームの力となり、最終的には、日々の笑顔が増えていくことに結び付く。
職種の垣根をこえたスタッフ同士のつながり、事業所やエリアが地域と結びついていくこと。
大きく温かく千葉西エリアを包み込む有機的な輪の中で、次の笑顔を生み出していくのはあなたなのかもしれません。
株式会社ツクイ
勤務地
【千葉西エリア】
<船橋市>
<市川市>
<浦安市>
<松戸市>
<白井市>
交通アクセス
勤務地よりご確認ください
募集職種
①看護師
②介護職員
雇用形態
①正職員、パート
②正職員、パート
試用期間
3ヶ月
仕事内容
①お客様に対する入浴前後のバイタルチェック、および健康管理業務全般、機能訓練時の補助業務、他スタッフと連携してのケア業務全般、各種記録業務等を行います。
②お食事や入浴の介助、排泄の介助などの生活面のサポートの他、
レクリエーションの実施・サポートなども行います。
お客様が毎日気持ちよく過ごせるように、細やかな気配りが必要になります。
給与
①正職員:月給245,000円~275,500円
パート:時給 1,600円~1,920円
②正職員:月給 187,900円~248,500円
パート:時給:1,070円~1,400円
※事業所の地域や経験に応じて変動があります。
勤務時間
①8:00~18:00(内実働8時間) 休憩1時間
②8:30~17:30(内実働8時間) 休憩1時間
※事業所により異なる場合があります。
休日休暇
①、②月9日休み(28日の月のみ8日休み)
リフレッシュ休暇(1日/月)
年間休日119日
有給休暇初年度10日
待遇・福利厚生
◆扶養手当(配偶者…1万円/満18歳未満の子…5千円)
◆退職金(勤続年数3年以上)
◆昇給(年1回)
◆賞与(年2回 昨年度実績:~50万円)※昇給・賞与は評価による。
◆ツクイ倶楽部(ツクイ独自の福利厚生制度)
◆通勤交通費 実費5万円まで
◆年次有給休暇
◆確定拠出年金
◆従業員持株会
◆産前産後休暇/介護休暇/育児・介護休業
◆キャリアアップ支援制度
◆慶弔金
定年
正職員:60歳
パート:定年無し
応募資格
①看護師免許または准看護師免許をお持ちの方
②初任者研修、又はヘルパー2級以上の介護資格をお持ちの方
※無資格者は資格取得支援制度がありますので、遠慮なくご相談下さい。
募集期間
~2023/10/31
採用予定人数
①複数名
②複数名
選考プロセス
まずは下記「問い合わせ・応募する」ボタンよりご連絡ください
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書類選考
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面接
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採用
・選考プロセスは変更になる可能性があります。
・不採用理由についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
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株式会社ツクイ